通称:メタハラ
水銀とハロゲン化金属(メタルハライド)を封入したランプのことをメタルハライドランプと言います。
爬虫類飼育においては、紫外線照射用としてホットスポットに取り付けられることが多いです。
メタルハライドランプと似た用語としてHIDランプがあります。
HIDとはHigh Intensity Dischsrgeの頭文字で、直訳すると高輝度放電ランプです。
つまり、照射する光量の多いランプということで、メタルハライドランプだけでなく水銀灯・ナトリウムランプなども含むより広いグループの名称として使われています。
メタルハライドランプの特徴
輝度が高い
メタハラは非常に輝度が高いため、屋外スタジアムの照明などとしても利用されています。
リクガメやフトアゴなどの太陽光を求める昼光性爬虫類の照明として最適です。
その一方で、夜行性や熱帯雨林などの直射日光の当たらない地域に住む爬虫類にとっては明る過ぎるため、メタラハは向いていません。
紫外線の照射量も多い
メタハラは紫外線の照射量が多いのも大きな特徴です。
しかし、紫外線は多ければ多いほど良いというものではありません。 強すぎる紫外線は目の炎症などを引き起こす原因にもなります。
あまり多くの紫外線を必要としない爬虫類には、メタハラ以外の紫外線ランプを使った方が安全かもしれません。
また、照射時間やランプの取り付け位置などにも十分気を付けましょう。
発熱はそこそこ
メタハラは熱量もそこそこあるので、夏はこれだけでホットスポットを作ることが可能です。
しかし、メタハラ最大の特徴はあくまでも輝度と紫外線。
発熱はおまけ程度なので、冬はメタハラだけではうまく温度が上がりきらないこともあります。
その場合には保温球を追加で設置しましょう。
省電力・長寿命
メタハラはエネルギー効率が高いため消費電力が少なくて済みます。
商品にもよりますが寿命は4,000時間以上と長く、1~2年は球切れの心配もなく使用可能です。
価格は高い
メタハラは非常に優秀なランプですが、そのぶん価格も高めです。
爬虫類向けの商品であれば安くても3万円程度はします。
しかし、性能も良く寿命も長いため、トータルのコストを考えるのであればそれほど高額というわけではありません。

