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子どもに「自分でお世話するなら飼っていいよ」と言う親の問題点

子どもとウサギブログ

子どもがペットを飼いたがるというシチュエーションは珍しいことではないと思います。
しかし、この時に子どもに対して安易に「自分でお世話するなら飼っていいよ」などという親は私は嫌いです。

きちんと考えがあり、いざとなればサポートは惜しまないというのであれば結構です。
ですが、ただ親が自分では動物の世話をしたくないから子どもに全責任を押し付けるというのであれば最悪。

それならいっそ「うちはペット禁止!」ときっぱり言った方がまだマシです。
親がアレルギーを持っていたり、賃貸物件のためペット不可であったりと、どうしてもペットが飼育できない状況というのはあり得ますからね。
子どもだって親を困らせるために言ってるわけではないので、きちんと説明されればそういった事情は十分理解できると思います。

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子どもがペットを飼うということ

いくら子どものペットだからと言っても、親が一切飼育に関与しないというのは無理です。

例えば、子どもが習い事をする場合を考えてみてください。
確かに習い事をするのは子どもですが、月謝を払うのは親です。
教材なども子どもが自分で用意するのは無理なので親が買い与えなければいけませんし、試合や発表会があれば親が応援に行ったり送り迎えをしたりする必要もあります。

子どもが犯罪などに関与してしまった場合もそうです。
やったのは子どもでも、普段から十分なしつけができていなかったり、子どもの心の変化に気付けなかった親にも大きな問題があります。

子どもがやることには必ず親の責任がついて回ります。
なので、親が世話をしたくないから、飼育方法を調べるのが面倒だからなどのしょうもない理由で「自分でお世話するなら飼っていいよ」なんて安易に口走るのはやめてください。

ペットを飼うのを許可したのであれば、親も全面的にバックアップをするべきです。
それが無理ならペットの飼育許可を出さないでください。

なぜ「自分でお世話するなら飼っていいよ」と言ってしまうのか

子どもの意思を尊重したい

本当はペットなんて飼いたくないけど、子どものやりたいことはなるべく否定したくないという思いからこのようなことを口走る親はいます。

子どもの好き・やってみたいという気持ちは確かに大切にするべきです。
さかなクンのような逸材が誕生したのも、親の理解があったからこそだと思います。

しかし、単に買い与えるだけ与えて、あとは親は一切関与せず放置というのであれば、それはただわがままを許して子どもを甘やかしているだけにすぎません。
子どもの意思を本当に尊重したいと考えるのであれば、ペットとの関係が良好に保たれるようにその後のサポートもするのが親の役目です。

子どもに嫌われたくない

子どもの意思を尊重したいなんてもっともらしいことを言っても、結局は自分が子どもに嫌われたくないだけだと思います。
でも、ペットを飼うのを許可しなかっただけで崩壊するような親子関係というのもおかしな話ですよね。

さきほども書いたように、飼えない理由があるのならきちんと説明すれば子どもは理解してくれるでしょう。
子どもが飼いたいと素直に言っているのだから、こちらも飼えない・飼いたくない理由を素直に話せばいいだけです。

こんな簡単なコミュニケーションもとれないような親子なら、ペットを飼う以前の問題ですね。
機能不全な家庭に罪なき動物を巻き込まないでください。
もしかしたら子どもも親子関係がいまいちなことに薄々気付いていて、自分の味方が欲しいがためにペットを飼いたいと言っているのかもしれませんよ。

ペットを飼う責任から逃れたい

ペットを飼う責任から逃れたい、子どもに責任を押し付けたいがために「自分でお世話するなら」という枕詞を使う親もいるでしょうね。
世の中には動物に興味なんて一切ない、自分で世話をするなんてまっぴらだという人もいます。
こういう人は、ペットを飼うのがどういうことなのかもあまり理解していないため、「自分の関与しないところで子どもが勝手にするぶんには構わない」と軽く考えているのかもしれません。

しかし、こちらもさきほど書いた通り、ペット飼育に親が全く関与しないというのは現実的に不可能です。
エサ代・電気代・水道代、すべてを子どものお小遣いだけでやりくりするには限度がありますし、ペットを飼うことで部屋が汚れたり臭いがしたりすることもあります。
ペットが病気になれば病院に連れて行く必要もありますし、課外学習などで子どもが留守の際は親がペットの世話をしなければいけなくなることもあるでしょう。

ただ、この手の親のズルいところが、どんなトラブルが起きても「自分でお世話するって約束だったでしょ!」「1人で飼えないなら捨ててきなさい!」と突き放すことができちゃうんですよ…。
本当はペット飼育を甘く見て安請け合いした自分が悪いのに、そんなことは棚に上げて子どもだけに全責任を押し付ける。
しかも、家庭内のことなので第三者に指摘されることもなく、自分は正しい教育ができていると勘違いしているんです。
子どもも自分で世話すると言った手前これ以上親に頼ることもできませんし、これは本当に最悪のパターンです…。

「自分でお世話するなら飼っていいよ」は子どもにも悪影響を与える

ペットの飼育は子どもの情操教育などに良いと言われることもあります。
しかし、親がペット飼育に関心がない場合には、むしろ子どもに悪影響を与える可能性が高いです。

親子関係に亀裂を生じさせる恐れがある

子どもは「今日こんなことがあった」みたいな日常の出来事を親と共有したいものなんです。
しかし、子どもが大興奮でペットの話題を振っても親のリアクションがあまり良くないと会話が弾まず、自然と話しかける機会も少なくなっていきます。

ペット以外の話をすれば良いと思うかもしれませんが、子どもとしてはやはり大好きな動物の話で盛り上がりたいと思うはずです。
自分の好きなものを親に理解してもらえないと、子どもは自分の価値観を否定されたような気持ちになり、親への信頼度や自尊心の低下に繋がります。

子どもに嫌われたくなくてペット飼育を許可したのに、そのせいで親としての信頼を失うような結果になったのでは意味がありませんよね。
親としての責任を放棄したツケはいずれ回ってくるということです…。

親のせいでペットが死んでいくトラウマ

何度でも書きますが、子どもだけでペットを飼育するのは現実的ではありません。
親のサポート、具体的には金銭的なバックアップや精神的に寄り添う姿勢が必要不可欠です。

例えば、クサガメの飼育って簡単なように見えますが、本当はかなりしっかりとした環境作りが必要なんですよね。
きちんと育てようとすれば紫外線ランプやバスキングランプが必要ですし、水質を安定させようとすればフィルターなどもあった方が良いです。
もちろん冬は暖房器具も欠かせません。

しかし、いくら子どもが「ランプやフィルターが要る!」と主張しても、動物に関心のない親はろくに聞いてくれません。
カメなんて適当に水槽に水を張ってベランダにでも放置して、毎日エサさえ与えておけばいいだろうみたいな認識なんですよね。
確かにこれでも死なないかもしれませんが、人間だと電気もガスも水道もないホームレスみたいな暮らしを強いられているようなものです。
いますぐ命にかかわることはなくても、こんな環境ではあまり長生きはできないでしょう。

ランプやフィルターは頑張って子どものお小遣いで買い揃えたとしても、毎月電気代や水道代がかかります。 「自分でお世話するなら」派の親は、ペット飼育は親の負担にならないことが前提で、カメのために電気代なんて払わないと言い出すかもしれません。
水道代がもったいないからと、水換えの頻度を減らせと言われる可能性もあります。
その結果、劣悪な環境でカメはどんどん弱っていって、それでもお金がかかるので病院に連れて行くこともできず、悲惨な最期を迎えることなる可能性も高いです。

子どもはきちんと飼育知識がありペットを助ける方法を知っていたにもかかわらず、親の理解が得られず死なせることになれば大きなショックを受けるでしょう。
助けてくれなかった親を責めるだけでなく、親を説得できなかった自分自身も責めてしまい、自己肯定感の低い人間になってしまう可能性もあります。

子どものペット飼育、親はどうするべきなのか?

きちんと「うちでは飼えない」と言う

親の手に余るようなら、我が家ではペットは飼えないときちんと断りましょう。
その代わりに動物園やペットカフェに連れて行ってあげたり、一緒に山や海へ出かけて野性生物と触れ合う、動物の図鑑を買ってるあげるなど、動物のことを知る機会をつくってあげると喜ぶかもしれません。

「自分でお世話するなら」以外の明確な条件を提示する

正直、「自分でお世話するなら」と言われても、ペットの世話がどのくらい大変なものなのか子どもはあまり理解していません。
なので、こんな条件でペットを飼っても、結局1年もたたないうちにほとんど親が世話をするような状況になってしまうことも多いです。

ではどうすれば良いのかというと、もっと明確な条件を提示するべきです。
わかりやすく言うと、ペット飼育にはリスクやデメリットがあるということを、子どもにもわかりやすい形で教えましょう。

例えば、ペットの飼育にお金がかかります。
そのため、ペットを飼うなら毎月のお小遣いを100円減額するとか、家で出しているおやつの量を減らすなどの条件が良いかもしれません。
この程度のお金でペットの飼育費用がすべて賄えるわけではありませんが、ペットを飼うのはタダではないということを子どもにわかってもらうには十分です。

もともとペット熱がそこまで高くない子どもなら、「じゃあペットは飼わなくていい」と諦めてくれるかもしれません。
それでも飼うというのであれば、自分もそれなりのリスクを負った上でお迎えを決意しているわけですから、ある程度責任をもって大切に飼育してくれると思います。

飼うと決めたら全面的にバックアップ!

子どもの熱に折れてペットを飼うことになったのであれば、親としては全力でサポートするのみです。
子どもの子どもは親にとっては孫、子どものペットも孫みたいなものだと思います。
家族の一員として大切にしてあげてください。

爬虫類・両生類の場合、万一の際に診てもらえる病院も少ないです。
もしもの時にすぐに対応できるように、特にこの辺りは親が気を配ってあげましょう。
他県の病院などは遠すぎて子どもだけでは通えませんので、親が通院させるなど面倒をみることになると思います。

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