コオロギは雑食性両爬虫類の代表的なエサです。
生き餌として使用されることが多いですが、冷凍・乾燥・缶詰などで販売されているものもあります。
エサとなるコオロギの種類
ヨーロッパイエコオロギ
略称:イエコ
成虫の体長は16-21mm程度で、同じく爬虫類のエサとして流通しているフタホシコオロギに比べると一回り小さめです。
特徴
- 水分要求量が少なく、丈夫で育てやすい
- 動きが俊敏でジャンプ力も高い
- 全体的に体が柔らかく消化しやすい
小ぶりで柔らかいので、小型爬虫類や中型以上のベビー~ヤング期に与えるのに向いています。
栄養成分
| エネルギー | 135kcal |
|---|---|
| タンパク質 | 16.9g |
| 脂質 | 6.5g |
| 炭水化物 | 2.1g |
| 灰分 | 1.4g |
| カルシウム | 45mg |
フタホシコオロギ
通称:フタホシ
体長は最大で35mmを超える大型のコオロギです。
特に体色が濃く大きく成長するものはクロコオロギ(クロコ)という名称で販売されています。
特徴
- 共食いしやすくストックにはややコツが必要
- 動きはイエコより遅い
- 栄養価は高いが、固めなのでやや消化しにくい
フタホシは全体的に上級者向けの印象。
イエコより栄養価は高いので、こだわり派の方はぜひ。
栄養成分
| エネルギー | 163kcal |
|---|---|
| タンパク質 | 16.0g |
| 脂質 | 9.8g |
| 炭水化物 | 2.8g |
| 灰分 | 1.4g |
| カルシウム | 47mg |
コオロギをエサとする両生類・爬虫類
ヒョウモントカゲモドキ・フトアゴヒゲトカゲ・アオジタトカゲ・トッケイヤモリ・カメレオン・ツノガエル・バジェットガエル・ヒキガエル・イエアメガエルなど。
ストック方法
ペットの種類にもよりますが、1回の食事で与えるコオロギの数は数匹程度です。
しかし、エサやりのたびに購入するは手間なので、数十匹~数百匹単位で購入し、自宅で生かしたままストックして少しずつ消費します。
必要なもの
ケージ
軽くて管理しやすいプラケースがおすすめです。
大量にストックするのであれば衣装ケースも◎
シェルター
紙製の卵パックや園芸用ポットなどをシェルターとして活用します。
紙製のメリットは表面がざらっとしているのでコオロギが移動しやすいことと、湿度管理がしやすいことの2点です。
水入れ
野菜や昆虫ゼリーなど、水分の多いエサを与えるのであれば水入れはなくても大丈夫です。
しかし、基本的にコオロギは水切れに弱い生き物ので、水入れを設置しておいた方が安心感はあります。
器に水を入れただけだとコオロギが溺れてしまう恐れがあるため、包帯や脱脂綿などに水を含ませ、そこから吸わせるようにしましょう。 コオロギ用の給水器も市販されています。
パネルヒーター
冬場はパネルヒーターが必須です。
25℃前後を目安に、最低でも20℃以上はキープするように調整しましょう。
エサ
雑食性のため、野菜くず・ドッグフード・昆虫ゼリーなど何でも食べます。
コオロギ専用の人工フードはガットローディングにおすすめ。
エサが不足すると共食いをする恐れがあります。
エサは毎日、少し多めの量を与えるようにするのがコツです。
コオロギの与え方
- 骨格異常や神経障害を防ぐために、必ずカルシウムパウダーをダスティングしてから与えてください。
- ガットローディングを行うと、より栄養価が高まります。
- 生き餌の場合、ペットがコオロギに噛まれたり、食べる際に口内に脚などが引っ掛かりケガをしてしまうことがあります。
心配なようなら頭を潰したり、脚をもいでから与えるようにしましょう。

