英:morph
モルフとは、わかりやすく言うと品種のようなものです。
例えば、同じレオパでも黄色いものや白いもの、模様のあるものやないものなど様々なものがいますよね。あれがモルフです。
モルフによっては体色や模様の変化だけでなく、目や肌質などに特徴があらわれることもあります。
モルフに関する基礎知識
1世代限りの突然変異はモルフとは呼ばない
突然変異で非常に珍しい体色や模様の個体が生まれることもありますが、これはモルフとは呼びません。
モルフは品種のようなものなので、遺伝的に形質が安定したもののみを指します。
現在発見されているモルフのほとんどは遺伝パターンが決まっているため、そのルールに乗っ取って人工交配を行えば狙ったモルフの個体を生み出すことが可能です。
新しいモルフはどんどん増えている
最初は突然変異だったとしても、その子や孫にも同じような特徴が受け継がれていくようなら、それはモルフとなります。
基本的には、野生の突然変異個体は生存に不利なことが多いため、なかなか形質が定着することはありません。
そのため、新たなモルフは人工交配によって誕生することが多いです。
モルフの名付け方に規則性はなく、作出したブリーダーが自由に呼称を決めることができます。
そのため、全てのモルフを把握しておくことは専門家であっても難しいです。
モルフに疎いからといって爬虫類の生態や飼育にも詳しくないというわけではありませんので、その辺りは誤解のないようにしましょう。
加藤英明さんのような野生の爬虫類を追う人は、ほとんどモルフなんて知らないと思いますよ。
そもそも野生個体にはそこまで多彩なモルフがありませんからね。
交雑種はモルフではない
別の種同士のかけあわせはモルフとは言いません。いわゆる交雑種です。
例えば、アマゾンツノガエルとクランウェルツノガエルの交雑種はファンタジーツノガエルという名称で流通しており、親であるアマゾンツノガエルともクランウェルツノガエルとも別種としての扱いとなっています。

