最近めっきり暑くなり、日中は30℃を超える日もちらほら出てきました。
しかしまだまだ朝晩は冷え込むことも多く、エアコンを付けるほどでもないというのが正直なところです。
我が家のペット達の中では、リクガメ・ツノガエル・クレステッドゲッコーはまだ問題ない温度だと思います。
問題はイベリアトゲイモリで、この子はどちらかというと低温に強く高温に弱いです。
なんでも28℃以上の状態が長期間続くとだんだん弱ってくるのだとか。
ということで、我が家では暑い時期は水槽にテトラの「クールファン」という冷却ファンを設置しています。
テトラ クールファンシリーズ
テトラはドイツのアクアリムメーカーです。
熱帯・淡水問わず様々な観賞魚向けの飼育用品やエサを発売しています。
そんなテトラから発売されているクールファン、実は全部で6種類もあります。
- テトラ クールファン CF-30 NEW
- テトラ クールファン CF-60 NEW
- テトラ ダブルクールファン CF-60W NEW
- テトラ 25℃クールファン CFT-30
- テトラ 25℃クールファン CFT-60
- テトラ 25℃クールファン CFT-60W
こんなにあったらどれが良いのかわからない!と思うかもしれませんが、ご安心ください。
水槽のサイズと使い道によってどれを買うべきかは簡単に判断することができます。
| サーモ | 水槽サイズ | ファンの数 | |
|---|---|---|---|
| CF-30 | なし | 17〜42cm以下 | 1個 |
| CF-60 | なし | 60cm以下 | 1個 |
| CF-60W | なし | 60cm以下 | 2個 |
| CFT-30 | あり | 17〜42cm以下 | 1個 |
| CFT-60 | あり | 60cm以下 | 1個 |
| CFT-60W | あり | 60cm以下 | 2個 |

我が家で使用しているのは「テトラ クールファン CF-60 NEW」です。
サーモスタットの有無
25℃の方はサーモスタット付きで、水温が25℃以下になると自動で電源が切れるようになっています。
熱帯魚などの場合には冷え過ぎも良くないため、サーモスタット機能の付いた25℃シリーズの方が良いかもしれません。
我が家ではイベリアトゲイモリに使うので、あまり冷え過ぎを気にしなくて良いためサーモスタットのついていないものを使用しています。
サーモスタットは別で購入して冷却ファンに取り付けて使用することもできます。
しかし、サーモスタットだけでも結構値が張るため、もともとサーモ付きの冷却ファンを買った方が出費は安く抑えることができます。
また、冷却ファン用のサーモスタットはクールサーモ・逆サーモなどと呼ばれることもあります。
これは暖房器具に取り付けるサーモスタットと区別するためです。
水槽のサイズで選ぶ
これは水槽のサイズの違いです。
商品の説明によると、30は17〜42cm以下(30cm前後)の水槽向け、60は60cm以下の水槽向けとのことです。
小さな水槽に60を取り付けると冷え過ぎますし、逆に大きな水槽に30を取り付けると十分に冷却できない可能性があります。
購入の際は間違えないように気を付けてください。
ファンが1個のものと2個のもの
CF-60Wと CFT-60Wにはファンが2個ついています。
1つの水槽に両方取り付けてダブルで冷却しても良いですし、2つの水槽に1個ずつ分けて取り付けても良いです。
ただ、CFT-60Wの方はサーモスタットは1つしか付いていないようです。
もう片方は水温は測れませんが、サーモを取り付けている方の水槽と連動してファンの電源がオンオフがされるようになります。
同サイズの水槽であればそこまで水温に差はないとは思いますが、厳密な温度管理をしたいのであればダブルでないものを購入して水槽1つ1つに分けて設置した方が良いでしょう。
テトラ クールファン テトラ クールファン CF-60 NEW
「テトラ クールファン CF-60 NEW」は60cm水槽向けのサーモスタットなしの冷却ファンです。
見た目


クールファン本体の見た目はこのような感じです。
よくある卓上扇風機とあまり変わりませんね。
表側(上側)に電源が付いており、ここでオン・オフを切り替えることができます。
風の流れとしては、表側から取り込んだ空気が裏側(水面側)に流れるようになっています。
風を効率よく送るため、裏側は隙間が大きめに開いています。
普通に指が余裕で入るくらいの隙間なので、動作中はなるべく本体には触れないようにしましょう。
商品説明
– 冷却効果約-3℃の強力送風。
テトラ クールファン CF-30 NEW|観賞魚・水生生物関連商品|スペクトラム ブランズ ジャパン 株式会社(旧テトラ ジャパン株式会社)
– 取付簡単なクリップ式。
– 静音設計で動作音が静か。
– 12V低電圧の安全仕様。
– AT-20、OT-30などの外掛け式フィルターに取付可能。
挟むだけで取り付け簡単!

クールファンの取り付けは非常に簡単で、このように水槽の縁などに挟むだけです。
クリップの内側には白いゴムが付いているため滑りにくく、また水槽も傷つきにくくなっています。
グリップ力はかなり強力で、私は握力がないので片手で開けることはできませんでした。
しかし、グリップ力が弱くてズレたり落ちたりしても危険なので、これくらいが良いかもしれません。

防水ではないので、水中に落ちたら一発アウトですからね…。
いろんな角度で使える!
クールファンは首の部分の角度を自由に調整することができます。


このように、上下に調整できるのはもちろん、

こういった風に、前後に首を回転させることもできます。
水槽用の冷却ファンは他社からも色々と発売されていますが、ここまで自由に角度が調整できるものはなかなかありません。
購入時はあまり気にしていませんでしたが、これは嬉しい誤算でした。
ちなみに、冷却ファンは水面の波打ち・泡立ちがもっとも大きくなる角度に調整すると冷却効率が良いようです。
なぜなら水面が波打ったり泡立ったりするということは、それだけ風がよく当たっているということだからです。

色々試して最適な角度を見つけてください。
テトラ クールファンの気になる冷却効果は…?
どんなに見た目が良い感じでも効果がなくては意味がないですよね。
クールファンの冷却効果ですが、パッケージの説明には-3℃と書かれています。
実際にそこまでの効果があるのか測ってみました。

クールファンを取り付ける前の水温です。
27℃くらいあるのでイモリ的にはギリギリセーフですが、これ以上上がるとマズいです。
イベリアトゲイモリの適温がだいたい22~26℃くらいらしいので、だいたいこの水温計の緑の部分を目安いにするとわかりやすいと思います。

クールファンを設置して約3時間後の水温をチェックしてみました。
23℃より少し高いくらいでしょうか。これならイモリにも許容範囲ですね!
やはりパッケージの通り-3℃くらいの冷却効果はあるようです。
3℃ってそれほど変わらないようで実はかなり大きな差なので、冷却ファンだけで調節できるのはかなり助かります。
エアコンを付けるというのも1つの手ですが、部屋が冷えてからでないと水温が下がらないので、思ったよりも冷えるまでに時間がかかると思います。
それに、私のように複数種類のペットを同じ部屋で飼育していると、イモリ優先の室温にしてしまうと他のペットにとっては低温すぎるということもあります。
クールファンであれば水槽だけをピンポイントで、それも短時間で冷却することができるので無駄がありません。
真夏はクールファンだけではNG!
クールファンは今くらいの最高気温が30℃を超えるか超えないかの時期には非常に重宝します。
しかし、本格的な夏になってくるとクールファンだけではどうしようもありません。
「日中は仕事で家にいないからエアコン付けっぱなしもったいない…クールファン付けてればなんとかなるよね!」という感覚だと非常に危険です。
部屋の向きや立地などにもよりますが、エアコンなしの真夏の室内は40℃近くになることもあるそうです。
そのような状況ではクールファンの-3℃の冷却効果ももはや焼石に水にもなりません。
しっかりとエアコンで飼育部屋全体を冷し、それでも水温が下がりきらない場合にはクールファンを補助として付けるのが理想です。

そもそも冷却ファンごときに期待し過ぎるのが間違い!
機能性は十分評価できるので、☆4です!




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